ひとつの身体に、六つの入口。
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
別々の場所に通っているのに、根は同じところにある
腰が痛いから整体に通い、冷えるから靴下を重ね、肩がこるからマッサージに行き、呼吸が浅いから深呼吸を心がける。ご自分なりに身体の声に応えようとしてこられた、その姿勢はとても大切なものです。決して間違いではありません。
それでも、マッサージで楽になったはずの場所が、季節の変わり目にはまた戻ってくる。靴下を何枚重ねても深いところがいっこうに温まらない。この繰り返しは、PNFCの現場で何度も見てきた風景です。
腰の痛みも、足先の冷えも、肩のこわばりも、呼吸の浅さも。一見するとまるで別々の不調に見えるこれらは、身体の中ではある順番にそって、ひとつの流れとして起きていることがほとんどです。だから手当ても、ばらばらに探すのではなく、ひとつの地図の上で考えていきます。
なぜ、六つでひとつなのか
表に出る不調は、三つの層をさかのぼると重なり合う
表に見えているのは、冷え、腰痛、肩こり、むくみ、骨盤まわりの不安。けれどもその一段奥には、巡りの停滞や呼吸の浅さがあり、さらにもう一段奥には、季節のリズムと五臓の循環が流れています。下流の症状をいくら手当てしても、上流のひとつ手前に手をつけないかぎり、同じ場所で何度でも詰まってしまうのです。
第1層
表に現れている症状
腰痛 / 冷え / 肩こり / むくみ / 骨盤の不安
— ここを揉んでも、しばらくすると戻ってくる
第2層
巡りと呼吸の停滞
血の流れが鈍る / 水の巡りが滞る / 呼吸が浅くなる / 自律神経の揺れ
— 第1層の症状を作り出している、ひとつ手前の流れ
第3層 / 根
五臓の循環と季節のリズム
前の季節の過ごし方 / 五臓の連鎖 / 使われ方のズレ / 深層の眠り
— ここに手がつくと、上の二層が一緒にほどけはじめる
これから並ぶ六つの入口は、別々のテーマに見えて、すべてこの同じ根へとつながっています。どの入口から入っても、最後はひとつの身体の話に戻ってくる。それが養生の地図です。
六つの入口 / ひとつの体系
いま、いちばん声が大きい場所から
気が向いたものから、ひとつだけ。
急いで決めなくて大丈夫です。
入口の余韻
六つを読んで、いちばん心に残ったのはどれでしたか
それは「腰」でしたか。「冷え」でしたか。「呼吸」でしたか。季節の変わり目のあの重たさ、あるいは人にはなかなか言いにくい骨盤まわりの心配ごとが、いちばん残りましたか。
どれが正解ということはありません。身体はもうずっとサインを出していて、いまいちばん声が大きい場所が、その方にとっての入口になります。ひとつの入口を奥までたどっていけば、自然とほかの五つにもつながっていきます。六つは、はじめからひとつの体系だからです。
「身体は自然のリズムへ戻る」と言い切ります。ただし、その速さは人によって違います。いまどの季節に差しかかっているか、どの段階から始めるかによって、戻り方は変わっていきます。だからこそ、急がず、気になった入口からで構いません。
身体を、自然のリズムへ。
風流PNFC