春のだるさは、酸味が流してくれる
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
春になるとだるくなる。その理由を、食卓から考えます
毎年この季節になると、身体が動き出さない方へ
桜が咲き始めると、なんとなく身体が重くなる…
朝、目覚めてもしばらくベッドから出られない。
昼食後に強烈な眠気が来て、午後の集中力が続かない。
理由も分からないまま、なんとなくイライラしている。
花粉のせいかな、と思いながら、でも花粉薬を飲んでも身体の重さは取れない…
こんな状態が毎年3月〜4月に繰り返される、という方が、PNFCの臨床現場では本当に多くいらっしゃいます。
「春なのに、なぜこんなにしんどいのか」
そんな朝を毎年繰り返してきた方へ。
その理由を、食卓から読み解いていきます。
PNFCの臨床現場でも、女性の多くが春の不調を「毎年のこと」として受け入れてしまっています。
月間200名以上の施術のなかで、
春になると急にだるくなった方、朝が起きられなくなった方、イライラが強くなった方。
ほかにも、
目が霞んで見えにくくなる、肩や首の凝りが急に悪化する、甘いものが急に欲しくなる…
こうした春特有の不調に悩まされている方が、
本当に多いんです…
しかし、そういった春の不調は
「春バテ」という言葉で、毎年見過ごされてきました。
春バテの正体は「だるさ」ではない
春になるとだるくなるのは事実です。
でも、それは「気候の変化に慣れていないから」ではありません。
春のだるさの正体は、冬に溜まった「水の滞り」を、身体が一気に「血」に変換しようとする過渡期の負荷です。
東洋医学では、季節ごとに身体の主役となる臓器が変わります。
冬は「腎」が主役で、身体はじっと貯める方向に動いています。
春になると今度は「肝」が主役に変わり、貯めていたものを一気に動かし始める…
この切り替えがうまくいかないと、身体の中で冬の滞りが詰まったまま春を迎えることになります。
東洋医学の五行では、春=木=肝=酸味という対応関係があります。
この「酸味」は、単に「身体を締める味」として知られていますが、
PNFCの臨床現場から見ると、酸味の本当の役割は「冬の滞りを春に向けて流し始める起動剤」なんです。
「春バテ」と呼ばれているものの多くは、
肝の解毒と疏泄(そせつ)の力が追いつかないために起きている、詰まりの症状です。
気温が上がったから身体が怠けているわけではなく、
冬に溜めたものを流す仕組みが、まだ動き出していないだけ…
そこに手を当てると、話が変わります。
貯める・静かに潜む
水→血の変換が起きる
動かす・流す・広げる
↑ この切り替えを助けるのが酸味の役割
毎年春になると、
だるい身体が、朝の光と一緒に目覚めてくる。
午後の集中力が、夕方まで続く。
花粉の季節に、身体の奥から力が湧いてくるような感覚がある。
冬太りが、春の食卓から自然に整っていく…
そういった春を取り戻す道筋が、食養にはあります。
「毎年同じ季節に、同じ不調が出る」
そういう詰まり方をしてきた方が、この仕組みを知ると「毎年繰り返してきたのが腑に落ちた」とおっしゃいます。
PNFCの現場で30年以上、それを繰り返し見てきました。
「体質だから」と思っていらっしゃる方も多いです。
でも体質ではなく、「毎年同じ季節に同じ滞りが起きている状態」なら話が変わります。
状態は、整えれば動く。
肝の疏泄の力の落ち方、水から血への切り替わりの弱さ、食卓の組み立て方。
そのすべてが「いまのあなたの状態」であって、生まれ持った体質ではありません。
本当の問題は、肝の疏泄が追いつかないまま毎年春を迎えていること、です。
そこに手をつければ、季節に関係なく、身体は応えます。
三つの条件が、同時に揃わなければ動かない
この春の切り替えには、
三つの要素が同時に揃っていないと動かない、という条件があります。
一つ目は原理。
春のだるさが「気候のせい」ではなく、「肝の疏泄が追いついていない」ことから来ると知っていること。
二つ目は食卓の組み立て。
酸味を「ただ酢を飲む」だけでなく、春の旬の食材と合わせて、肝に届く形で取っていること。
三つ目はタイミング。
冬の終わりから春の入り口、つまり立春〜啓蟄の頃から身体の準備を始めること。春が来てからでは、流すべき滞りがすでに積み上がっています。
三つのうち一つでも欠けると、身体は応えてくれないんです。
原理だけ知っていても、食卓の組み立てが合っていなければ結果は出ない。
原理と食材が揃っても、タイミングを間違えると動かない。
三つ全部が同時に必要で、
しかもその「自分の身体の春の詰まりがどこにあるか」の見立ては、身体ごとに違います。
これを自分で見つけ出すのは、かなり難しいんですよ。
毎年春になるたびにだるくて、花粉薬を飲んでも眠くて、食事に気を使っても変わらない。
そう感じてきた方の多くは、いま言った三つのうちの、どこかが欠けたままなんです。
PNFCの30年の現場で繰り返し観察してきたのは、この「同時性」です。
だから有料パートでは、
原理・食卓の組み立て・タイミングの三つを一つの流れとしてお渡しします。
毎年繰り返してきた春の滞りを、食卓から整える道筋を、この記事一本に全て詰め込むつもりで書きました。
全員に当てはまるとは申しません。ただ、「毎年同じ季節に、同じ不調が出る」「春なのに身体が軽くならない」という詰まり方をしてきた方には、かなり届く内容だと思っています。
この記事が向いている人
向いている方
- ✓毎年3〜4月になると急にだるくなる、眠いが繰り返される
- ✓花粉症・アレルギーが毎年この時期に悪化する
- ✓春なのに冬太りが取れず、身体が軽くなる感覚がない
- ✓イライラ・気分の波が春に大きくなる
- ✓春の不調を「体質」ではなく食卓から整えたい
今は別の道が合う方
- —春の不調を感じておらず、いまは充分
- —すぐに劇的な変化を求めている
- —食卓の組み立てより他のアプローチを探している
ここから先で扱うこと
- ●「春のだるさがどこから来ているのか」五行の構造でわかる
- ●酸味が「冬を流す味」として機能する仕組み
- ●春の食卓で肝を整える食材の考え方と組み合わせ
- ●ご自身の「春の詰まり」がどこにあるか見立てるポイント
- ●食養と身体の動きを連動させる、PNFCの春のプロトコル
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 酢を毎日飲めばいい、ということですか?
「酸味を取る」は正しい方向ですが、酢を毎日飲むだけでは不十分です。酸味がどの食材に含まれ、何と組み合わせ、どのタイミングで取ると肝に届くのか。その組み立てを有料パートで整理しています。
Q. 東洋医学は難しそうで、理解できるか不安です。
専門用語の暗記は不要です。「春になると身体が何を必要としているか」を身体感覚の言葉で説明しています。食卓での具体的な選び方まで落とし込んでいますので、理論より実感で読んでいただけます。
Q. 毎年同じ時期に同じ不調が出る、という方に向けた内容ですか?
まさにその方のために書きました。「毎年繰り返す」ということは、身体が同じ場所で詰まっているということです。その詰まりの場所を食卓から整える道筋を、この記事でお渡しします。
このあとの本文では、春の肝から始まる滞りの連鎖を一本の線で辿り、その先に現れる身体を具体的にお見せします。
朝、目覚めたときに身体が軽い。午後も集中力が続く。花粉の季節を、薬だけに頼らず過ごせる。春の食卓が、なんとなく楽しみになっていく。そういった春を、来年の自分のために今年から始めていただけます。
その道筋を、これから一緒に見てみましょう。
この続きは有料パート
概念図・PNFC独自の食養見立て
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