膝と足首、下半身の連鎖を根本から読み解く
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
この一段奥にあたる話は、別の記事でゆっくり扱っています。
≫ 朝、腰に手を当てて起き上がる日が増えていませんか
膝と足首、下半身の連鎖を根本から読み解く
階段を降りるとき、膝が怖い
朝7時、膝が重い。駅の階段を降りようとして、一歩目がぎこちない。痛いというほどではない。でも、この感覚が繰り返しある方に向けて書いています。
去年まで、こんなことはなかった。
整形外科に行けば「軟骨がすり減ってますね」と言われる。サポーターを勧められて、筋トレを指導される。膝周りの筋肉をもっと強くしましょう、と。
それで頑張ってスクワットをしてみたけど、なんだか余計にこわばる。電車で座っていて立ち上がるとき、膝がパキッと鳴る。
足首も気になっています。正座ができなくなった。つまずきやすくなった。でも膝と足首を別々の問題だと思っている方が、とても多い。
実は、膝の不調の上流には足首がある。そして足首の上流には股関節がある。この三つは、一本の線でつながっています。
膝を治そうとして、膝を壊す
膝が痛いとき、膝の周りを強くしようとする。スクワット、レッグエクステンション、ウォーキング。リハビリの王道ですよね。
でも、ちょっと考えてみてください。膝が痛い原因が膝そのものにあるなら、安静にしておけば治るのが普通です。でも治らない。なぜか?
膝は「中間管理職」なんです。上司の股関節と、部下の足首の間に挟まれて、両方のしわ寄せを受けている。
足首が硬くなると、地面からの衝撃を足首で吸収できない。その負担がそのまま膝に上がってくる。股関節が動かなくなると、膝が股関節の仕事まで肩代わりする。
中間管理職に「もっと頑張れ」と筋トレさせても、状況は良くなりませんよね。上司と部下をなんとかしないと。
…でも、足首だけの問題?
この図は、まだ表面しか見ていません。足首が硬くなる原因、そして股関節との関係まで含めると、もっと根が深い話になります。
「年齢のせいだから仕方ない」と思ってきた方も多いと思います。でも、膝の硬化は年齢の問題ではありません。筋力の問題でもありません。本当の問題は、足首と股関節が同時に固着したまま、膝だけが使われ続けてきたことにあります。上流の二つの関節を整えれば、膝は年齢に関係なく応えてくれます。踏み込んだ言い方ですが、臨床で繰り返し確認してきたことです。
膝が「勝手に動く」感覚
膝の調子がいいとき、膝のことは考えません。階段を降りるとき、一段一段を意識しない。足が勝手に出て、体が勝手についてくる。
日常の動作のなかで、しゃがむ・立ち上がるが自然にできる。膝を意識しなくていい。立ち上がるときも「よいしょ」が出ない。
足首の連鎖が整うと、まず足の裏の感覚が変わります。地面を「踏んでいる」感覚がはっきりする。靴の中で足の指が自由に動く。
そうなると膝は、自分の仕事だけに集中できる。曲げる、伸ばす、回旋する。本来の動きをスムーズに。
「膝が良くなった」というのは、膝を強くした結果ではありません。足首と股関節が本来の動きを取り戻したとき、膝は勝手に楽になる。そういう設計になっているんですよね、身体は。
では、その連鎖はどういう仕組みなのか。有料パートで詳しく読み解いていきます。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓症状の表面ではなく、その三段下にある根に手をつけたい
- ✓入門記事だけでは物足りなくなった
- ✓連鎖の構造そのものを理解したい
- ✓自分の身体を読む地図を持ちたい
- ✓一度学んで、自分で整え続ける力を持ちたい
今は別の道が合う方
- —対症療法だけで、充分整っている
- —短い情報だけで答えを得たい
- —受け身で改善を待ちたい
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●見えている症状の三段下に流れている、根の構造
- ●上流から下流へ、三段階で進む連鎖の進行
- ●季節と五臓のリズムが、現在の症状に与える影響
- ●食・動き・呼吸で根に手をつける順番
- ●自分の連鎖の段階を読む地図が、手に入る
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。筋力で押し戻すのが前提ではなく、本来の動きを思い出すのが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢を重ねてからでは、もう変わりませんか?
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
この続きは有料パート
連鎖解読/複数症状を一本の流れで繋ぐ
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