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虚と実、足すか引くかの見極め方

KAZU@FURYU
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この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間200名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

虚と実、足すか引くかの見極め方

同じ症状なのに、逆のことを言われる

肩こりで整体に行った。「筋力が足りないので鍛えましょう」と言われた。別の整体では「力が入りすぎているので、まず抜きましょう」と言われた。

同じ肩こりなのに、真逆のアドバイス。どっちが正しいのか、わからない。

真逆の指示を受けて立ち止まってきた方へ、この記事はその止まった場所から書き始めます。ご自身のこと、心当たりがあると思います。


そこで止まってしまう。整体Aを信じて鍛えようとすれば、整体Bの言葉が頭をよぎる。整体Bに従って力を抜こうとすれば、整体Aの「それでは弱くなるだけ」という言葉が残る。「判断の軸が自分の外にある」と、いつまでも迷い続けます。こんな朝を、何度も繰り返してきた方へ、その止まりの構造を一緒に辿ります。


冷えも同じです。「温めましょう」と言われて温めている。でも、温めても温めても冷えが取れない人がいる。一方で、少し温めただけでぽかぽかになる人もいる。その違いが、なぜ生まれるのか。

この違いを読み解く枠組みがあります。「」と「」です。


虚は「足りない」。実は「余っている」「詰まっている」。同じ症状でも、虚から来ているのか実から来ているのかで、アプローチが真逆になります。足りないなら足す。詰まっているなら引く。この見極めが、養生の出発点になります。




「足せばいい」が通用しない場面

体調が悪いとき、何かを足そうとします。サプリメントを飲む、栄養ドリンクを買う、マッサージに行く。「足りないから補う」というのが、私たちの自然な発想です。

この発想は、間違いではありません。虚証の場合は、実際に「足す」ことが正解です。ただし、問題が起きるのは「今が虚か実か」を確認せずに足してしまうときです。


排水口が詰まっているのに、上から水を足してもあふれるだけです。身体も同じで、巡りが詰まっている状態(実証)で栄養を足しても、行き渡らないどころか、かえって溜まってしまう。

むくんでいる人が水をたくさん飲む。肩がパンパンに張っている人がマッサージで揉みほぐしてもらう。一時的には楽になるけど、すぐ戻る。これは「引く」べき場面で「足して」いるからです。


30年以上の現場で感じてきたのは、「自分に合わない方法を続けているうちに、何が良くて何が悪いのか分からなくなる」という状態に陥る方が多いということです。試した方法の数は増えていくのに、判断の精度は落ちていく。この逆説の根にあるのが、虚実を読む地図の不在です。


足りない(虚) → 足す
詰まっている(実) → 引く

…同じ症状でも、方向が真逆


PNFCでは「足す前に、引く」ことを重視します。悪いものを出す方が、良いものを入れるより優先度が高い。この考え方を知ると、養生の効率が大きく変わります。



方法選びの前に、自分の側を読み解く

「毎日これを食べれば」「この運動を週3回」。試してみた。三日は続いた。でも気がつくと、自分だけ変わっていない。友人は同じことをやって調子が良くなったと言う。

そこで止まる。方法が悪いのか、やり方が悪いのか、それとも自分の身体が特別に頑固なのか。

これは体質ではありません。同じ症状でも、虚から来ているのか実から来ているのかで入口が二つに分かれているだけです。問題は方法の側ではなく、「今の自分の状態を読む地図」が手元にないことです。

虚と実の見極めができると、ある健康法を見たとき「今の自分に向いているか、向いていないか」が分かるようになります。方法を試す前に、自分の側の読み方が先にある。


たとえば激しい運動。実証の人には余分な熱を発散できて良い。でも虚証の人がやると、少ないエネルギーをさらに消耗して疲弊する。

あるいは断食。実証の人には溜まったものを出す効果がある。でも虚証の人がやると、もともと足りないものがさらに減ります。


「これは今の自分には向いていない」と判断できること。それが虚実の枠組みがもたらす価値です。有料パートで、その見極め方を丁寧に解説します。



FOR / この記事が向いている人

向いている方

  • 症状の表面ではなく、その三段下にある根に手をつけたい
  • 入門記事だけでは物足りなくなった
  • 連鎖の構造そのものを理解したい
  • 自分の身体を読む地図を持ちたい
  • 一度学んで、自分で整え続ける力を持ちたい

今は別の道が合う方

  • 対症療法だけで、充分整っている
  • 短い情報だけで答えを得たい
  • 受け身で改善を待ちたい

PREVIEW / ここから先で扱うこと

  • 見えている症状の三段下に流れている、根の構造
  • 上流から下流へ、三段階で進む連鎖の進行
  • 季節と五臓のリズムが、現在の症状に与える影響
  • 食・動き・呼吸で根に手をつける順番
  • 自分の連鎖の段階を読む地図が、手に入る

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 運動が苦手でも、続けられますか?

続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。

Q. もう遅いのではないか、と思うのですが。

身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。

Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?

早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。

ここから先に、もう一段深い話があります。

この続きは有料パート

概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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