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骨の成長と免疫は同じシステム

KAZU@FURYU
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この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間200名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

骨の成長と免疫は同じシステム

毎年同じ冬を繰り返してきた方へ

こんな朝が続いている方がいます。子どもの額に手を当てて、また熱だと気づく朝。先月も、先々月も、同じ朝が来た。毎年同じ時期に、毎年同じように繰り返している…。

小児科で薬をもらって、熱は引く。でも、また次の風邪が来る。インフルエンザの反応は出ないのに、熱が下がらない。咳が長く残る。間隔がだんだん短くなっている気がして、それが気になっています。


小児科の待合室で、また同じ薬を出されるとき、心の奥がすっと冷たくなる。「この子の身体は、どこへ向かっているんだろう」。その問いに、誰も答えてくれない。これは自分の話だ、と感じた方に、この記事は向いています。


もう一つ、気になっていることがある。同い年の子より背が低い。骨が細い。体育の授業で転んで、すぐ骨にヒビが入った。

カルシウムのサプリを試した。乳製品も増やした。それでも骨の細さは変わらない。サプリを変えても、変わらないまま…。


免疫が弱い」と「骨が細い」。この二つは、小児科では別々に扱われます。免疫にはサプリ、骨にはカルシウム。でも、両方が同時に起きているのは、偶然ではありません。


骨と免疫は同じシステムの中にあります。片方が弱れば、もう片方も弱る。その仕組みを知ると、対処の順番が変わります。


PNFCの臨床現場では、月間200名以上のかたを診てきた中で、
こうした「骨と免疫が同時に弱っている」状態を見てきました。
気になることがあります。表面の症状だけを追いかけても、根が変わらなければ毎年繰り返すんですね。




骨の問題でも、免疫の問題でもありません

骨が弱いならカルシウムを摂ればいい。免疫が下がったらサプリで補えばいい。これが一般的な考え方です。

間違いではないんですが、もっと手前を見る必要があります。


骨の成長と免疫細胞の成熟は、同じ場所で行われています。骨髄です。骨髄で造血が行われ、そこから免疫細胞も生まれる。つまり、骨と免疫は「同じシステムの部品」です。

東洋医学では、このシステムを司っているのが「」です。腎主骨。腎は骨を主る。腎が弱ると骨の成長が止まり、同時に免疫も下がる。


川の上流でせき止めが起きているのに、川下だけに水を足しているような状態。だから、カルシウムを摂っても骨が強くならない子がいるのは、吸収する側の腎が冷えて硬くなっているからです。サプリを飲んでも免疫が上がらないのも、同じ理由です。


カルシウムが足りないのではなく、受け取る腎が冷えているだけ。ここを素通りすると、いくら補充しても届かない。

踏み込んだ言い方になりますが、子どもにカルシウム不足というラベルだけが貼られて、薬とサプリで終わる流れを、臨床現場で見るたびに、これは違うと思ってきました。30年以上、現場でそう感じ続けてきて、ここを曖昧にする方が不誠実だと感じます。嫌われる言い方になります。ただ、それが現場での正直なところです。

腎が弱る
骨の成長 + 免疫の成熟
両方が同時に低下する

…なぜ「同時に」なのか?

順番を間違えると、いくら補充しても届かない。まず腎を温めて、受け入れ体制を整えることが先です。



腎を温めた冬、骨と免疫が同時に変わった

あるお子さんの話です。冬になるとかならず熱を出していた。学級閉鎖のたびに真っ先にもらってくる。お母さんは「今年もか」と毎年思っていた、あの繰り返しが続いていました。

その年の秋から、食事を少し変えました。朝のパンをお粥にして、夕食に根菜の汁物を増やした。特別なことは一つもしていない。ただ、朝のパンをお粥に置き換えた、それだけです。


冬が過ぎた頃、気づきました。今年は、一度も熱を出さなかった。クラスでインフルエンザが流行ったときも、その子だけ元気でした。

それだけではありません。春の身体測定で、身長が前の年より伸びていました。骨が育ったということです。朝、額に手を当てる必要のない朝が来た。布団の中でそのまま起き上がれる朝があった…。お母さんが「今年は違う」と感じた朝のことを、静かに話してくれたことがあります。


腎を温めると、骨と免疫が同時に変わります。腎を温めて、骨・免疫・成長の同じシステムを取り戻すことで、両方が動き始めます。

骨が細いのも、風邪をひきやすいのも、体質ではありません。腎陽が落ちている「状態」です。状態であれば、変えることができます。

朝目覚めたとき、子どもの額に手を当てなくていい朝があった。布団の中で足先が温かいまま起き上がれた朝があった。変化の順番はいつも、朝の身体感覚から始まります。

もちろん全員に同じ速度を約束するものではありません。腎の消耗の深さも、食習慣の積み重ねも、一人ひとり違います。ただ、腎という共通の根にアプローチするという方向性は、現場で例外を見たことがありません。


変化の入り口は、いつも「朝」に現れます。子どもの額に手を当てなくていい朝。布団から足先が温かいままで出られる朝。夕方になっても体温が落ちずに台所に立てる朝の続き。身体が整ってきたとき、最初にそれを教えてくれるのは体感の質です。数値でも血液検査でもなく、「今日は違う」という静かな実感。現場で繰り返し聞いてきた言葉です。


お子さんと自分の身体を同時に整えていくとき、食卓は一番手を動かしやすい場所です。特別な道具も資格も要らない。朝の一品を変え、夕食の汁物を見直す。その積み重ねが腎に届いたとき、骨と免疫という二つの川が同時に流れ始めます。毎年繰り返してきた冬が、今年は違う冬になっていた。その実感を持った方が、現場にはいます。心細い繰り返しの中にいる方に、その可能性を伝えたいんです。


続きの本文では、この連鎖の構造を順番に読み解きます。



続きの本文で読めること

続きの本文では、腎・骨・免疫の三者のつながりを構造的に掘り下げます。

  • 腎→骨髄→造血→免疫の連鎖構造
  • カルシウムが吸収されない本当の原因
  • 骨密度低下と免疫低下が同時に起きる理由
  • 冬が骨と免疫にとって最大の試練である理由
  • 腎を温めて骨と免疫を同時に回復させる食養
  • 腎を柔らかくするセルフコンディショニング
  • 自分(または子ども)の腎の状態を読むセルフ見立て



FOR / この記事が向いている人

向いている方

  • 症状の表面ではなく、その三段下にある根に手をつけたい
  • 入門記事だけでは物足りなくなった
  • 連鎖の構造そのものを理解したい
  • 自分の身体を読む地図を持ちたい
  • 一度学んで、自分で整え続ける力を持ちたい

今は別の道が合う方

  • 対症療法だけで、充分整っている
  • 短い情報だけで答えを得たい
  • 受け身で改善を待ちたい

PREVIEW / ここから先で扱うこと

  • 見えている症状の三段下に流れている、根の構造
  • 上流から下流へ、三段階で進む連鎖の進行
  • 季節と五臓のリズムが、現在の症状に与える影響
  • 食・動き・呼吸で根に手をつける順番
  • 自分の連鎖の段階を読む地図が、手に入る

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 子どもと自分、両方を同時に整えられますか?

はい、同じ根っこへのアプローチになります。腎を温める食材・動き・季節のリズムは、お子さんにも自身にも共通しています。別々に時間を取る必要はなく、家族の食卓を少し変えるところから始めていただけます。

Q. カルシウムのサプリはやめた方がいいですか?

すぐにやめる必要はありません。ただ、腎の受け取り体制が整っていない状態でいくら補充しても届きにくい。まず腎を温める食材と動きを優先して、その上でサプリを活用するのが順番です。

Q. この冬からでも、間に合いますか?

冬の入り口が一番動きやすい季節です。腎は冬に正気を蓄える。この季節に始めることで、春に向けて身体の根が整ってきます。今が最も適したタイミングです。

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概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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