秋の養生 完全ガイド
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
この一段奥にあたる話は、別の記事でゆっくり扱っています。
≫ 季節の変わり目、なんとなく調子が狂いませんか?
秋の養生 完全ガイド
秋に身体が崩れ始める方へ
朝、喉がイガイガする。風邪ではないのに、咳が出る。髪のブラシに、去年より多く抜け毛がつく。
肌がカサカサする。クリームを塗っても、数時間で乾く。秋になるたびに同じことが繰り返されています…
夕方になると、妙に気持ちが沈む。特に悪いことがあったわけでもないのに、なんとなく虚ろな感じがある。
「まあ、秋だからね」と流してしまう。乾燥の季節だから仕方がない、と。
PNFCの臨床現場では、秋に「肌荒れ」「咳」「抜け毛」「気分の落ち込み」を別々の問題として対処している方を月に何十人も見てきました。それぞれに対策を重ねるのですが、なかなか根本が変わらない。それもそのはず、これらはすべて同じ流れから起きているのです。
秋に起きていることは「乾燥」だけではありません。免疫が一年で最も落ちやすく、感情が不安定になりやすく、身体が冬に向けて大きく切り替わる季節です。この切り替えをうまく乗り越えるかどうかで、冬の体力が決まります。
毎年繰り返す秋の不調は、体質のせいではありません。根のところへ手が届いていないから、毎秋同じサイクルが来るんです。肌の乾燥、咳、抜け毛、気分の落ち込み。これらは秋に連続して起きます。それが何なのかを知るだけで、対策の方向がまるで変わります。
保湿クリームが届かない場所から、乾燥は始まっている
秋の乾燥対策というと、加湿器を買ったり、保湿クリームを塗ったりする。外側からの対策です。
でも、肌がカサカサするのは、外が乾いているからだけではありません。
東洋医学では、秋は「肺」の季節です。肺は「皮毛を主る」。皮膚と体毛は、肺のコンディションを反映しています。肺が乾けば、肌も乾く。いくら外からクリームを塗っても、内側の肺が潤っていなければ、すぐに乾いてしまいます。
秋の抜け毛は「肺の乾き」が髪に映っています。シャンプーを変える前に、肺と腎の連動を見る必要があります。
…内側が潤っていないから
秋の養生は、外からの保湿ではなく、内側の肺を潤すことから始まります。ここで言い切ります、もちろん全員に同じ変化が出るとは言いませんが、順番が違う。この気づきが対策をまるで変えます。肺の乾きという根を持つ方には、大きく方向が変わることが多いです。
外側の保湿ケアを否定しているわけではありません。ただ、内側の肺が乾いている状態のまま外だけを塗り続けても、ある時点で限界がきます。ご自身のこととして読んでいただける方に、この記事の続きを届けたいんです。
秋を毎年やり過ごしてきた方のCAN NOT
ここで少し立ち止まってみてください。秋に毎年同じことが繰り返される方は、次の三つが同時に揃っていないことが多いのです。
- 肺の状態の読み方:乾燥・咳・抜け毛が「肺の乾き」から来ているという視点
- 大腸・腎との連動:肺単独ではなく、三臓が同時に動く仕組みの理解
- どこから手をつけるかの順番:脾胃を温めてから肺へ届ける、という優先順位
この三つを同時に揃えながら、ご自分で秋の養生を組み立てるのは、構造的にかなり難しいことです。PNFCの臨床現場でも、一人ひとりの肺・腎・脾の状態を読みながら、どこから手をつけるかを確認していきます。ご自身で全体を設計するには、それだけの地図が必要なんです。
ご自分で順番を組み立てるのは、けっこう心細い作業です。どこから手をつけていいか分からないまま秋が深まっていく。そういう方こそ、この記事の続きが役に立てると思っています。
秋の養生が整ったときの身体の感触
朝7時、目覚めたとき温かい感触が身体にある。洗面台の前で深呼吸をする。空気が鼻からすっと入ってくる。喉がイガイガしていない。頬を触っても、昨日の保湿がまだ残っている感触がある。
夕方5時。仕事や家事が一段落したとき、急に沈み込む感じがない。窓の外の秋の夕暮れを、ただ綺麗だと思える。
夜11時。布団に入ってから、身体がじんわり温かい。冬が近づいている感覚があっても、底冷えするような不安感がない…
これは、秋の養生が機能しているときの身体感覚です。
PNFCの臨床現場では「秋が入ったばっかの頃は秋は免疫が一番落ちる時。免疫を上げなきゃいけないですよ」と繰り返し確認しています。秋は「攻め」ではなく「守り」の季節なのです。
秋は一年で最も痩せやすい季節でもあります。夏と違って外気温と体温の差があるので、燃焼効率が高い。散歩するだけで汗が出る。肺が元気で呼吸が深い人は、酸素供給が多いから、さらに燃焼が進みます。
肺を整えた秋は、身体が自然に軽くなっていく季節になります。
では、秋の肺はどうすれば整うのか。秋は「乾燥対策」の季節ではなく、「冬を準備する切り替えの季節」です。この視点の転換が、この記事で最も伝えたいことです。
ここから先の本文では、秋の身体を「金=肺=皮毛=鼻=辛」の五行の枠組みから読み解き、免疫・肌・呼吸・感情の全体像をまとめます。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓症状の表面ではなく、その三段下にある根に手をつけたい
- ✓入門記事だけでは物足りなくなった
- ✓連鎖の構造そのものを理解したい
- ✓自分の身体を読む地図を持ちたい
- ✓一度学んで、自分で整え続ける力を持ちたい
今は別の道が合う方
- —対症療法だけで、充分整っている
- —短い情報だけで答えを得たい
- —受け身で改善を待ちたい
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●見えている症状の三段下に流れている、根の構造
- ●上流から下流へ、三段階で進む連鎖の進行
- ●季節と五臓のリズムが、現在の症状に与える影響
- ●食・動き・呼吸で根に手をつける順番
- ●自分の連鎖の段階を読む地図が、手に入る
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢的に、今から変われるのでしょうか?
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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秋の完全養生ガイド
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