熱中症を「水分不足」だけで語れない理由
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
この一段奥にあたる話は、別の記事でゆっくり扱っています。
≫ 季節の変わり目、なんとなく調子が狂いませんか?
熱中症を「水分不足」だけで語れない理由
水を飲んでいるのに、倒れる人がいる
ペットボトルを1日2本。塩分タブレットも持ち歩いている。日傘も使っている。それでも、夏の午後に頭がぼうっとして、足元がふらつく。
「ちゃんと対策してたのに、なんで?」
お子さんの試合の応援席で、自分だけが先にバテていることに気づいた瞬間のことを、PNFCの臨床現場で相談される方から聞きます。年齢のせいではなく、自分の身体への信用が一段落ちる感覚。あれが夏のたびに積み重なっていく。
まわりを見ると、同じように暑い中で動いているのに、平気な人もいます。水を飲んでいるかどうかだけでは説明がつかない差がある。
年々、夏が怖くなっている。去年より今年のほうがきつい。水を1.5Lのんでいるのに、7月後半になると必ず頭がぼうっとする。その繰り返しに、理由を見つけられていないから、怖い…
熱中症の本質は、「水が足りない」だけではありません。汗と一緒に、もっと大事なものが流れ出ています。それを知ると、水を飲むだけでは追いつかない理由がはっきり見えてきます。
「水分補給」だけでは足りない理由
熱中症対策といえば、水を飲むこと。テレビでも毎年繰り返されています。スポーツドリンクに経口補水液。でも、水分補給だけで足りるなら、毎年7月から8月の盛夏に大量の方が救急搬送されるのはなぜでしょう。これだけ言われ続けて、これだけ繰り返される。水を飲めば足りるなら、こうはなりません。
東洋医学では、汗は「水」だけでなく「気」も一緒に出ていくと考えます。気というのは、身体を動かすエネルギーのようなもの。スマートフォンに例えるなら、コップ(身体)に水を注いでも、電池が切れたら動かない、そのイメージです。汗をかくたびに、水分と一緒にこの電池が消耗している…
水を飲めば水は補える。でも気は、水を飲んでも戻りません。
…気は戻っていない
だから、水をどんなに飲んでも身体がだるい。頭がぼんやりする。気が抜けた状態で水だけ足しても、底に穴が空いたバケツに水を注いでいるようなものです。穴を塞がないまま、どんなに入口から注ぎ込んでも、出口から流れ出ていく。魔法瓶の芯が壊れたまま外側だけ保温しようとしている、そういう状態です。
熱中症を「脱水」だけで理解していると、もう半分が見えていません。気の流出という視点を加えると、やるべきことが変わってきます。
ここで一つ、PNFCの臨床現場でずっと感じてきた違和感を正直に言っておきます。「水を飲め」だけで済むなら、PNFCが30年向き合ってきた夏バテの相談は、もっとずっと少ない件数で済んでいたと思います。実際には、毎年同じ季節に同じ場所で崩れる方が後を絶たない。それはつまり、水分補給で届かない根が、確かにあるということです。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓毎年同じ季節に、同じ不調が出る繰り返しに気づいている
- ✓季節の変わり目に身体が崩れやすい
- ✓一年のリズムで、身体を整えたい
- ✓民間療法ではなく、原理を知って実践したい
- ✓五行や東洋医学の知恵を、現代の生活に活かしたい
今は別の道が合う方
- —季節の変わり目を、すでに穏やかに過ごせている
- —季節とは無関係の症状に集中したい
- —短期決着型の対処を求めている
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●前の季節の過ごし方が、今の不調を作っている五行の構造
- ●季節ごとに優先順位が変わる、五臓の整え方
- ●季節の変わり目に出やすい不調と、その手前の養生
- ●一年のリズムで身体を整える、養生の年間カレンダー
- ●自分の季節リズムを、五臓の声から自分で読めるようになる
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢的に、もう変わらない気がしています
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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概念図・PNFC独自の見立て
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