季節の変わり目に体調を崩す人の共通点
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
穀雨のころ、身体がついてこない
桜が散って、気がつけば新緑の季節。
カレンダー上では、もう春から夏へ向かっています。
なのに、朝起き上がるのがしんどい。
肩が重い。頭の奥がぼんやりする。
職場のエアコンが冷房に切り替わった日、膝の裏がなんだかこわばっていました。
毎年のことだから、仕方ないと思ってやり過ごしている方も多い。
でも、身体の中では毎年、同じ場所で同じ渋滞が起きています。
繰り返すのには、理由があります。
4月下旬から5月にかけて、朝の第一歩目が重いという感覚を持つ方が臨床の現場で増えます。
足首のあたりがむくんでいる。首の後ろが張っている。目の奥がしょぼしょぼする。
息を吸っても、どこか浅い。昼過ぎに気力が落ちる。これだけ暖かいのに、身体の芯がまだひんやりしている。
これらがバラバラに出ているように見えて、根は同じところにあります。
「仕方ない」ではなく、「起きる理由がある」。
その構造を一度知ると、毎年の繰り返しの見え方が変わります。
「体質が弱い」のではなく、身体の切り替えが追いついていない
季節の変わり目に崩れる人は、「自分は体質が弱いから」と思いがちです。
でも、東洋の身体観では少し違う見方をします。
季節の移行は、身体にとって大仕事です。
交感神経と副交感神経の切り替え。血の巡りの調整。水の流れの変化。
去年のある日、帰り道で半袖の人と厚手のジャケットの人がすれ違っていました。
同じ気温なのに、身体の受け取り方がまるで違う。
一日の寒暖差が7度を超えると、自律神経の調整が追いつかなくなると言われています。
春先は寒暖差が20度近くになる日もあります。
崩れるのは当然です。
身体が弱いのではなく、切り替えの負荷が大きすぎるだけです。
…本当にこれだけ?
季節の不調を、PNFCはこう見ている
第1層
表に現れている症状
季節の変わり目の不調 / だるさ / 風邪をひきやすい / 気分の波 / 古傷の疼き
— ここを揉んでも、しばらくすると戻ってくる
第2層
巡りと呼吸の停滞
血の流れが鈍る / 水の巡りが滞る / 呼吸が浅くなる / 自律神経の揺れ
— 第1層の症状を作り出している、ひとつ手前の流れ
第3層 / 根
五臓の循環と季節のリズム
前の季節の過ごし方 / 五臓の連鎖 / 使われ方のズレ / 深層の眠り
— ここに手がつくと、上の二層が一緒にほどけはじめる
桜が散った後、身体の中で何が動いているか
窓を開けたら、風がぬるい。
ついこの間まで冷たかった空気が、もう春の匂いになっています。
東洋の身体観では、この季節の移行を「水から血への切り替え」として読み取ります。
冬の間は、身体の中で「水」が主役でした。
腎臓がリンパ液や体液のバランスをとっていた時期です。
春になると、主役が「血」に変わります。
肝臓が血の巡りを調整する季節に入ります。
この切り替えがうまくいかないと、むくみ、頭の重さ、肩のこわばりが出てきます。
これは水の巡りが滞っているサインです。
ところが、この切り替えは意識して行うものではありません。
身体が自然に行う仕事です。
だからこそ、切り替えがスムーズにいくための「土台」が整っていなければ、毎年同じ時期に同じ症状が出続けることになります。
「毎年4月の末から体調が落ちる」「5月になると特に目が疲れる」という方は、この切り替えの仕組みが追いついていない状態です。
体質のせいではなく、身体の中の流れの切り替わりに、まだ理由があります。
そしてこの「水から血への切り替え」がうまくいく人といかない人の違いには、ある構造的な理由があります。
その構造が見えると、季節の変わり目の過ごし方がまるで変わります。
毎年同じところで崩れる理由が、やっとわかるようになります。
そして、この構造が整い始めると、身体に具体的な変化が出てきます。
5月の朝、目が覚めたとき、足の裏が床の温度をちゃんと感じている。
首の後ろが張っていない。深呼吸したときに、肋骨の下まで空気が届く感覚がある。
毎年5月に決まって出ていた頭の重さが、今年はまだ出ていない。
そういう変化を、実際に経験してきた方が少なくありません。
ただ、この変化に自分ひとりでたどり着くのは、なかなか難しい。
「春だから身体が不安定」という感覚はあっても、どこから手をつければいいかが見えないまま、毎年同じ4月・5月を繰り返してきた方が多いためです。
心細い思いをしながら、「今年もまただめだった」と感じてきた方に、この記事は書かれています。
毎年繰り返してきたその理由を知ることが、静かな変化に向けた最初の一歩になります。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓毎年同じ季節に、同じ不調が出る繰り返しに気づいている
- ✓季節の変わり目に身体が崩れやすい
- ✓一年のリズムで、身体を整えたい
- ✓民間療法ではなく、原理を知って実践したい
- ✓五行や東洋医学の知恵を、現代の生活に活かしたい
今は別の道が合う方
- —季節の変わり目を、すでに穏やかに過ごせている
- —季節とは無関係の症状に集中したい
- —短期決着型の対処を求めている
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●前の季節の過ごし方が、今の不調を作っている五行の構造
- ●季節ごとに優先順位が変わる、五臓の整え方
- ●季節の変わり目に出やすい不調と、その手前の養生
- ●一年のリズムで身体を整える、養生の年間カレンダー
- ●自分の季節リズムを、五臓の声から自分で読めるようになる
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. もう50代を過ぎていても、変化は難しいでしょうか?
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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概念図・PNFC独自の見立て
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