季節養生

秋は肺と腎を同時に養う季節

KAZU@FURYU
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この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間200名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

秋になると、喉が痛くなる

朝起きて、最初の一息で喉がヒリヒリする
鼻の奥がカラカラに乾いている


布団の中でまだ目が覚めきっていないうちに、その乾きに気づく。
昨夜加湿器を稼働させたのに、今朝もヒリヒリしている…


風邪を引いたわけではない。
なのに、咳が出る。声がかすれる。
のど飴を舐めて、マスクをして、加湿器をつけて。
それでも翌朝にはまた乾いている。


白露を過ぎた頃から、毎年同じことが起きる。
「あ、また秋が来たな」と、喉の痛みで季節を知る


もしこれが、ご自身の秋の毎年の光景なら、
それは単なる乾燥ではなく、身体の内側からの信号です。


足元もなんだか冷える。
夜中にトイレで目が覚める回数が増えた気がする。


PNFCの臨床現場では、秋に喉の不調が出る方の多くが、同時に足元の冷えも訴えます。
月間200名以上の施術のなかで、この二つが一緒に出てくるのを見続けてきました。


喉の痛みと足の冷え。
一見つながらないこの二つには、身体の内側から続く、一本の線があります。



肺だけを守っても、秋の不調は解決しない

秋の不調というと、まず肺を疑います。
喉が痛い、咳が出る。肺の乾燥だろう、と。


以前は肺だけを見て、今では肺と腎の連携全体を見て判断するようになっています。
何年も繰り返す方が必ず残ることに気づいて、見立てを変えてきた経緯があります。


「秋の喉の乾燥」から「肺と腎の連携の崩れ」へ。
この見立ての転換が、何年も繰り返してきた方の変化を変えました。


東洋の身体観では、秋に養うべき臓器は肺だけではありません


腎です。


肺は呼吸を通じて気を取り込む。
腎はその気を受け取り、身体の深いところに蓄える。


肺が気を取り込む
腎が気を蓄える
冬を越える蓄えになる

…片方が欠けたら?


肺が弱れば気を取り込めない。
腎が弱れば気を蓄えられない。
どちらが欠けても、身体は冬を越える準備ができません。


喉の痛みと足元の冷え。
肺と腎。上と下。
秋は、この二つを同時に養う季節なんです。



ふたつを同時に整えることが、思った以上に難しい

肺の潤いを守りながら、腎の温める力も同時に養う。
この二つを別々に取り組むと、片方が立つと片方が崩れる。
秋の身体の、正直なところです。


加湿器をつければ呼吸は楽になる。
でも足元は冷えたまま


湯たんぽを入れれば腎は守れる。
でも喉の乾燥は残る


さらに、胸椎の動き食材の選び方眠る時間帯まで揃えていく。
三つも四つも条件が同時に立たないと、秋の身体は動かないんです。


毎年同じことをして、毎年同じ結果になっている。
そういう方の話を聞いていると、もどかしさより先に、心細い思いをされてきたんだなと感じます。


取り組み方が間違っていたのではありません。
ご自分だけで肺と腎の両方の順番を組み立てるのは、構造的にかなり難しいんです。



* * *

季節の不調を、PNFCはこう見ている

第1層

表に現れている症状

季節の変わり目の不調 / だるさ / 風邪をひきやすい / 気分の波 / 古傷の疼き

— ここを揉んでも、しばらくすると戻ってくる

この奥に

第2層

巡りと呼吸の停滞

血の流れが鈍る / 水の巡りが滞る / 呼吸が浅くなる / 自律神経の揺れ

— 第1層の症状を作り出している、ひとつ手前の流れ

さらに奥に

第3層 / 根

五臓の循環と季節のリズム

前の季節の過ごし方 / 五臓の連鎖 / 使われ方のズレ / 深層の眠り

— ここに手がつくと、上の二層が一緒にほどけはじめる

肺と腎が整うと、冬が怖くなくなる

肺と腎の両方を養うと、身体の変化は一つではありません。


朝7時。布団から出るとき、喉がヒリヒリしていない。
最初の一息を吸っても、鼻の奥が乾いていない
「あ、今朝は違う」と感じる瞬間があります。


ふくらはぎを触ると、外側が石のように冷たくない
靴下を重ねなくても、足先がそれほど冷たくない朝。
夜中に目が覚める回数が、ひとつ減った週。


大きな変化ではありません。
でも、「今年の秋は少し違う」という感覚が出てきたとき、秋から冬への流れが変わってきます。
この変化の順番を知ると、「また今年もか」から「少し違ってきた」へ、ご自身の秋の見え方が変わっていきます。


呼吸が深くなる。
朝の喉の痛みが減る。
鼻づまりが軽くなる。


同時に、足元の冷えが和らいでくる。
夜中のトイレの回数が減る。
疲れが翌日に残りにくくなる。


でも、肺と腎の間にはどんなつながりがあるのか。
背骨はどう関わっているのか。
何を食べて、どう動けばいいのか。


それは一つの臓器だけでは見えてこない。
五行の構造と季節の流れを重ねると、初めて全体像が浮かびます。



この記事の有料パートで読めること

ここから先では、肺と腎の関係を身体の構造から読み解きます。


  • 肺の乾燥が腎の冷えにつながる因果連鎖の全体像
  • 呼吸の浅さが免疫・睡眠・肌・便通に波及する構造
  • 五行の「金生水」で読む秋の身体の仕組み
  • 里芋、梨、れんこん。肺を潤す旬の食材と臓器の対応
  • 胸椎を動かして肺と腎を同時に養う動きの原理
  • 呼吸・便・肌で自分の肺腎の状態を読む方法


喉の痛みと足の冷えを、一本の線でつなげて理解したい方へ。


知りたい方だけ、この先へどうぞ。



FOR / この記事が向いている人

向いている方

  • 毎年同じ季節に、同じ不調が出る繰り返しに気づいている
  • 季節の変わり目に身体が崩れやすい
  • 一年のリズムで、身体を整えたい
  • 民間療法ではなく、原理を知って実践したい
  • 五行や東洋医学の知恵を、現代の生活に活かしたい

今は別の道が合う方

  • 季節の変わり目を、すでに穏やかに過ごせている
  • 季節とは無関係の症状に集中したい
  • 短期決着型の対処を求めている

PREVIEW / ここから先で扱うこと

  • 前の季節の過ごし方が、今の不調を作っている五行の構造
  • 季節ごとに優先順位が変わる、五臓の整え方
  • 季節の変わり目に出やすい不調と、その手前の養生
  • 一年のリズムで身体を整える、養生の年間カレンダー
  • 自分の季節リズムを、五臓の声から自分で読めるようになる

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 運動が苦手でも、続けられますか?

続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。

Q. 50代を過ぎてからでも、身体は変わりますか?

変わります。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く同じ不調を繰り返してきた方々でした。繰り返しの歴史がある分、身体がどこに詰まっているかが明確で、手が入ったときの反応が早い。年齢は障壁になりません。

Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?

早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。

ここから先に、もう一段深い話があります。

この続きは有料パート

概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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