筋骨格

朝腰に手を当てて起き上がる日が増えていませんか

KAZU@FURYU
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この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間200名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

朝、腰に手を当てて起き上がることが、日課になってしまった

朝7時。
目が覚めて、起き上がろうとする。
その瞬間、腰にずしりと重さを感じて、
思わず手を当てる。


布団を出て洗面台に向かう。
前かがみになると背中の真ん中あたりがつっぱる。
洗い終えて体を起こすとき、
腰がすっと伸びてくれない。
「また今日も、か」と思いながら、
台所に向かう。


包丁を握っていると、
いつの間にか肩が上がっている。
力を入れているつもりはないのに、
首のつけ根あたりが、じんわり重い。


これは、こんな朝の話です。
でも「これは自分の話だ」と思った方は、
少なくないと感じています。


朝7時、起き上がろうとして腰にずしりと重さを感じる。毎年同じ時期に、同じ不調が連鎖して来る。なぜ頑張っても表面には届いていない感覚のまま、また同じ朝が繰り返される……。


パソコンに向かう。
気がつくと、画面をのぞき込むように
首が前に出ている。
ふと首を回すと、
ゴリゴリと音がする。


夕方になるころには、
肩の上に何かが乗っているような重さ。
お風呂で温まると少しラクになるけれど、
翌朝にはまた同じ感覚が待っている…


腰の重さ。肩の張り。首のこわばり。
どれも、我慢できないほどではない。
でも、毎日の暮らしの中で、
じわじわと重なっていく…


年齢のせいだから
運動不足だから
姿勢が悪いから

そう言われ続けて、そう思い込んできた方が
PNFCの臨床では本当に多い。


以前は、整体に通えば「また来てください」で終わっていた。
今は、なぜそこが痛くなるのか、その構造を伝える場所になっています。
この変化が、繰り返す不調を止める鍵になるんです。


腰が重いこと。肩が上がること。首が前に出ること。
それぞれがバラバラの問題ではなく、
身体の中でつながっている──。

腰も、肩も、首も。ひとつの連鎖として、つながっています。



腰痛から派生する症状
腰痛 肩こり首のこわばり 股関節硬化足が上げづらい 呼吸浅化自律神経乱れ 朝起きるのが辛い夜間疲労回復なし 頭のぼんやり集中力低下


「揉んでもらうと、そのときはラクになる」の、その先へ

腰が痛い。肩が凝る。首がつらい。

そんなとき、多くの方が頼るのは──


「マッサージに行く」
「整体に通う」
「湿布を貼る」
「ストレッチをする」

それ自体が間違いというわけではありません。


ただ、長年にわたって
腰痛や肩こりと付き合ってきた方ほど、
こんな経験を重ねてきています。


  • マッサージの翌日は軽いが、3日後にはまた戻る
  • ストレッチを続けても、根本的には変わらない
  • 湿布を貼っても、痛みの場所が移動していく
  • 整体で「骨盤がずれている」と言われたが、通っても繰り返す


PNFCの臨床では、
月間200名以上の方を見てきましたが、
この「また3日で戻った」という経験を持つ方が
本当に多いんです。
努力が足りなかったのではありません。


もし、いくら外から揉んでも押しても
身体が応えてくれない感じがある方に、
踏み込んだことを言わせてください。


取り組む「順番」が、違っていたのです。


痛い場所を直接もむのは、最後の仕上げです。
その手前に、
身体の内側で止まっている仕組みがあります。


腰を揉んでいるのに腰痛が繰り返される。
肩を押しているのに肩こりが消えない。
首を回しているのに首のこわばりが取れない。


それは、
痛みが出ている場所と、痛みの「原因」がある場所が、違うからです。



* * *

筋骨格のこわばりを、PNFCはこう見ている

第1層 表に現れている症状 肩こり / 腰痛 / 膝の違和感 / 朝のこわばり / 首の重さ — ここを揉んでも、しばらくすると戻ってくる この奥に 第2層 巡りと呼吸の停滞 血の流れが鈍る / 水の巡りが滞る / 呼吸が浅くなる / 自律神経の揺れ — 第1層の症状を作り出している、ひとつ手前の流れ さらに奥に 第3層 / 根 五臓の循環と季節のリズム 前の季節の過ごし方 / 五臓の連鎖 / 使われ方のズレ / 深層の眠り — ここに手がつくと、上の二層が一緒にほどけはじめる

腰痛は、「腰」の問題ではありません

腰が痛いから、腰に原因がある

多くの方が、そう考えます。
自然なことです。
痛みがあるのは腰なのですから。


でも、PNFCの臨床では、
腰痛の方の腰を
最初に触ることはほとんどありません。


腰痛は、腰だけの問題ではないからです。
腰にたどり着くまでに、
身体の中でいくつかの連鎖が起きています。


たとえば──

ある筋肉が硬くなると、
その近くを通る神経が圧迫されます。
圧迫された神経は、
腰に痛みの信号を送ります。


では、なぜその筋肉が硬くなったのか。
さらに手前をたどると、
ある内臓の機能低下にたどり着くことがあります。


内臓の機能低下。
その近くの筋肉の硬化。
神経の圧迫。
そして、腰の痛み。


痛みは「結果」です。
原因は、もっと上流にあります。

PNFCでは、この「上流」を読み解くことを
「見立て」と呼んでいます。


肩こりも同じです。
肩が凝るからといって、
肩そのものに原因があるとは限りません。

首のこわばりも同じです。
首が動かないからといって、
首だけをどうにかしても根本は変わりません。


腰痛も、肩こりも、首こりも。
身体の中で起きている連鎖の、最も外側に見えている部分です。


これはPNFCの臨床が積み重ねた事実です。
全員に当てはまるとは言いません。
ただ、「何度整体に通っても繰り返す」という詰まり方をしてきた方には、
かなり届く視点だと思っています。


上流遡及:痛みの原因をたどる
腰痛(結果) ↑ 神経圧迫(中間) ↑ 筋肉硬化(原因) ↑ 内臓機能低下(根本)


その連鎖がどこから始まっているのか。
この教材では、
身体の「見立て」の考え方を
体系的にお伝えします。



身体には、「流れの関門」があります

血液は、全身を巡っています。
酸素を届け、老廃物を回収し、
温かさを運んでいます。


ところが、この巡りには
「スムーズに通れる場所」と
「詰まりやすい場所」があります。


PNFCでは、
特に詰まりやすいポイントを
「関門」と呼んでいます。


この関門が硬くなると、
その先への血の巡りが滞ります。
滞った先で、冷えが起き、
筋肉が硬くなり、
痛みが生まれます。


たとえば、鎖骨のあたり。
ここには上半身の血流を
大きく左右する関門があります。

この関門が閉じていると、
肩への血流が滞り、
肩こりが起きやすくなります。


首のつけ根にも、大切な関門があります。
ここは神経系全体の通り道です。

この関門が硬くなると、
頭への血流が滞るだけでなく、
呼吸も浅くなり、
自律神経のバランスにまで影響します。


股関節にも、関門があります。
ここが硬くなると、
下半身全体の血流が悪くなります。
その結果が、腰痛として現れることがあるのです。


肩こりの原因が、肩ではなく鎖骨にある。
首こりの原因が、首ではなくその根元にある。
腰痛の原因が、腰ではなく股関節にある。

関門を開くと、その先が動き始めます。


なぜ鎖骨なのか。
なぜ首のつけ根なのか。
なぜ股関節なのか。

それぞれの関門が
何を通し、何を止めているのか。
教材の中で、身体の仕組みとともにお伝えします。


3つの関門と流れ
関門1:鎖骨(上半身の血流) 関門2:首のつけ根(神経系) 関門3:股関節(下半身の血流) 3つが開く → 全身の流れが改善 → 痛みやこわばりが軽減



* * *

こわばりの悪循環

こわばる

別の筋を使う

全体が固まる

そこも疲れる

↻ どこか一点を変えると、ループ全体がほどけはじめます。

「鍛える」では、届かない場所があります

腰痛には腹筋を鍛えましょう
肩こりには筋トレで肩を強くしましょう
首こりにはストレッチで柔らかくしましょう


一般的に言われていることです。
それ自体が間違いというわけではありません。


ただ、PNFCの臨床30年以上の経験から言えることがあります。


不調の多くは、筋力が足りないのではありません。
身体の「使われ方」がズレた結果として、
痛みやこわばりが現れています。


本来動くべき筋肉が眠っていて、
代わりに別の筋肉が無理をしている。

本来しなやかに動くはずの関節が硬くなっていて、
その負担が隣の部位に集まっている。


このとき、外側を強引に動かそうとしても、
無理をしている筋肉をさらに酷使するだけです。
眠っている筋肉が目を覚まさなければ、
痛みは繰り返されます。


PNFCが大切にしているのは、
「鍛える」ではなく
「本来の使われ方を、取り戻す」こと。


そのために、身体の「内側」から整えます。


身体には、層があります。
最も内側に内臓があり、
その外側に関節があり、
さらに外側に筋肉があります。

多くのアプローチは、
最も外側の筋肉から入ります。
マッサージも、ストレッチも、筋トレも。

PNFCは逆です。
内臓の働きを整え、関節の動きを取り戻し、
その結果として筋肉が自然に緩む。


内臓が温まれば、その近くの筋肉が柔らかくなります。
関節が動き始めれば、
その先の筋肉への負担が減ります。


腰痛も、肩こりも、首こりも。
外側から揉むのではなく、
内側から整える。


この「内から外へ」のアプローチが、
なぜ繰り返す痛みに届くのか。
教材の中で、
身体の構造から丁寧にお伝えしています。


内から外への層構造
表面:筋肉の硬さ 中間:関節の動き制限 深部:内臓機能の低下 (血流・エネルギー不足) → 筋肉が持ち続ける力がない


さらに、PNFCには独自のアプローチがあります。

身体の片側を固定し、
反対側をそっと動かす。
日常とは逆方向に、
関節をゆっくり回す。


季節と痛みの時間軸
冬腰が重い 春股関節痛 夏肩こり最悪 秋首が硬い 冬腰が重い


それだけで、
眠っていた筋肉が目を覚まし、
硬かった関節が動き始めることがあります。


「えっ、こんな小さな動きで?
と驚かれる方も少なくありません。


見立てが深ければ、やり方はシンプルでいい。

PNFCの臨床が、
30年以上にわたって示してきたことです。


まだ言葉にしにくい感覚があります。
「通い続けることに意味があるのか」という気持ち。
それは弱さではなく、答えを正直に探してきた証拠です。



* * *

前の季節の過ごし方が、次の季節の身体をつくる

春 木 / 肝 芽吹き・巡り 夏 火 / 心 発散・喜び 晩夏 土 / 脾 受け入れ・消化 秋 金 / 肺 手放し・潤い 冬 水 / 腎 蓄え・休息 めぐる順序 春の肝が動き 夏の心へ送られる 晩夏の脾が受けとめ 秋の肺が手放し 冬の腎に蓄えられる 陰陽五行の相生図 / 風流PNFC 作図

季節の変わり目に、腰痛が増えるのには理由があります

「毎年、春先になると腰が重くなる」
「秋の終わりになると、肩こりがひどくなる」
「冬は首が回りにくい」


こうした経験をお持ちの方は、
少なくないと思います。


偶然ではありません。


気温が大きく変動する季節の変わり目には、
自律神経のバランスが揺れます。
自律神経が揺れると、
身体の「使われ方」にもズレが生じやすくなります。

そのズレが、
腰痛や肩こりや首こりとして現れているのです。


東洋医学では、
季節ごとに特に働く臓腑が違う、という見立てがあります。

春は「肝」。
肝の気がうまく流れないと、
身体の側面が硬くなり、
股関節の動きが悪くなります。
その影響が腰や肩にまで及ぶことがあります。


冬は「腎」。
腎が冷えると、
腰が重くなり、
膝も動きにくくなります。


秋は「肺」。
肺の働きが落ちると呼吸が浅くなり、
首のつけ根あたりが硬くなります。
これが首こりや肩こりの一因になることもあります。


PNFCでは、
不調を見るとき、最初に「季節」を見ます。

「今どこが痛いか」よりも先に、
「今、身体のどこが季節の影響を受けているか」
を読む。

これが、PNFCの「見立て」の出発点です。


なぜ季節を先に見るのか。
なぜ「痛みの場所」よりも
季節の影響」を優先するのか。


PNFCでは、身体の不調を水路のような連鎖として見ています。
水路の末端で水があふれているとき、
末端だけをふさいでも意味がありません。
上流の詰まりに手を当てると、
末端は自然に落ち着いていきます。


肘を動かすことが、腰や腎の流れにつながる。
肘と腰がつながっている──これが、PNFCの見立ての出発点です。


腰痛・肩こり・首こりも、同じ構造です。

この考え方が
腰痛・肩こり・首こりの見え方を変えてくれます。

この続きの本文では、季節と身体の構造の関係を
東洋医学と身体の仕組みの両面からお伝えしています。



* * *

深層を覚ます順番を、ご一緒に辿る

STEP 01 起こす

深層に届く呼吸を、ひとつ取り戻す

激しい運動の前に、横隔膜の動きを取り戻す。眠っていた深層筋に「これから動くよ」と合図を送る段階です。

STEP 02 ほどく

こわばっている関節を、小さく回す

大きく伸ばすのではなく、小さく回す。可動域を広げるのではなく、軸のズレを少しずつ整えていきます。

STEP 03 巡らせる

整えた身体を、自分のリズムで動かす

深層が起きて、関節がほどけたあとなら、ふだんの動きそのものが養生になります。順番を守ることが、いちばんの近道です。

起こす / ほどく / 巡らせる ── この順番が逆になると、せっかくの動きが届きません。

この記事が向いている人

向いている方

  • 腰・肩・首のこわばりが何年も続いている
  • 整体に通っても、3日もすれば戻る経験を繰り返している
  • 毎年、同じ季節に同じ場所が痛む
  • 「なぜ繰り返すのか」の構造を知りたい
  • 「歳のせい」「体質」と言われて諦めかけているが、腑に落ちていない

今は別の道が合う方

  • マッサージで十分、今は変わる必要を感じていない
  • すぐに結果が出る方法だけを探している
  • 短い情報だけで答えを得たい

ここから先で扱うこと

  • なぜ痛い場所を揉んでも変わらないのか、その構造が分かる
  • 鎖骨・首のつけ根・股関節という「3つの関門」の役割が分かる
  • 内臓→関節→筋肉の「内から外へ」の順番と、その理由
  • ご自身の「繰り返しパターン」が季節と一致するかどうか確かめる方法
  • 朝、腰に手を当てずに起き上がれた日が来るための、具体的な順番

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 長年続いた不調でも、変わる可能性はありますか?

変わります。長年続いていたということは、同じ「止まり」が積み重なってきたということです。止まりの場所が分かれば、ほどく入り口も見つかります。30年以上の臨床で、長く諦めてきた方ほど変化に気づくのが早いことを何度も見てきました。

Q. 激しい運動や筋トレは必要ですか?

必要ありません。PNFCの考え方は「鍛える」ではなく「本来の動きを取り戻す」ことが前提です。小さな動きで深層に届く方法を、順番とともにお伝えしています。

Q. 整体に通いながら読んでも大丈夫ですか?

大丈夫です。この内容は整体を否定するものではありません。「なぜ繰り返すのか」の構造を知ることで、外からのケアがより活きるようになります。

この続きの本文では、繰り返す筋骨格の不調の「構造」を一本の線で辿り、その手前から整えていく道筋をお見せします。

朝、布団から出るとき腰に手を当てる必要がなくなった。首を左右どちらに向けても、同じように動く。夕方になっても肩の上に重さを感じない。変化の順番を知ると、こうした朝が暮らしの中に静かに現れてきます。連鎖して出てくるんです。

踏み込んだ言い方ですが、外からのケアをいくら重ねても、構造の手前に手が届かなければ、戻ります。これは言い切ります。もちろん全員に同じ速度を約束するものではありません。一概に決めつけたくはありませんし、もちろん個人差があります。それでも、現場で30年見続けて、この見方を疑う材料に出会ってきませんでした。

ここに書いたことで全部分かったとはなりません。ご自身の身体はこの記事よりずっと複雑に動いています。ただ、ひとつ見方が変わるだけで、ご自身の身体への向き合い方が変わります。

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概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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