自律神経・呼吸

自律神経は季節とともに揺れている

KAZU@FURYU

自律神経は季節とともに揺れている

この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間400名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

1月の朝、なんだか調子が定まらない

1月のある朝、目が覚めたのに起き上がれない。だるいわけでも、痛いわけでもない。ただ、なんとなく体が重い。

布団から出て台所に立つと、指先が白い。靴下を履いても冷たいまま。お湯を沸かしながら、ぼんやりする。前の晩は早めに寝たはずなのに、頭がすっきりしない。寝ても回復していないと気づいた瞬間、年齢のせいにする以外に説明が見つからなくなる。


こういう朝が、冬になると確実に増える。

病院に行くほどではない。でも元気とも言えない。心療内科で「自律神経の乱れですね」と言われて薬をもらった。飲んでいる間は少し楽になる。でも薬を手放した途端、また戻ってくる。その心細さを、誰かに説明できたためしがない。


この揺れには、ちゃんと理由があります。体質だからではありません。年齢のせいではありません。これはご自身の身体の話です。




「自律神経が乱れている」という説明は、順番が違う

テレビや雑誌で「自律神経の乱れ」という言葉を見ない日はありません。不眠、だるさ、冷え、肩こり。なんでもかんでも「自律神経の乱れ」で片づけられる。PNFCの現場でこの言葉に引っかかりを感じてきたのは、そこに「どこから手をつけるか」が見えないからです。

そして解決策は決まって「深呼吸しましょう」「ストレスを減らしましょう」。それで治るなら、誰も困っていません。


ここで一つ、見方を変えてみたいと思います。

自律神経が季節の変わり目に揺れるのは、実は「乱れ」ではない。気温が10度も上下する日が続けば、身体は暑さ対応と寒さ対応を行ったり来たりする。それは自律神経が正常に働いている証拠です。


気温差が激しい
自律神経が対応しようとする
だるさ・不眠・冷え

…でも、これは「乱れ」なのか?


問題は「乱れている」ことではなく、揺れに耐える土台が弱っていること。その土台は、東洋医学では腎(じん)と呼ばれます。冬にこの腎が冷えたまま放置されていると、自律神経が揺れるたびに身体が持ちこたえられなくなる。

順番が違うんですよね。自律神経をどうにかする前に、まず土台を温め直す必要がある。



「乱れている」ではなく「追いつけていない」だった

ここで、見方を一つ変えてみたいと思います。

「自律神経の乱れ」という言葉は便利ですが、どこに手をつければいいかを教えてくれません。乱れているなら整えればいい。でも何を整えるのか、それが分からないから何年も同じところに戻ってくる。


PNFCが見るのは別の問いです。なぜ、季節の変わり目にだけ崩れるのか。春と秋、気温差が10度以上になる時期だけ不調が出るなら、それは自律神経の問題ではなく、季節の揺れに腎が追いつけていない状態です。


「乱れている自律神経を整える」から「腎が季節に追いつけるように土台を温め直す」へ。この読み替えだけで、どこに手をつければいいかが見えてきます。


腎を温め直すと、身体の応え方が変わります。同じ気温差が来ても、揺れが浅くなり、戻りが早くなる。それが、ここから先で伝えることの核心です。



FOR / この記事が向いている人

向いている方

  • 眠れない、疲れがとれないが、原因が見えない
  • 検査では異常なしと言われたが、不調はある
  • 整え方を、感覚ではなく構造で知りたい
  • 呼吸の浅さや胸の詰まりを感じる
  • 心と身体のつながりを構造的に理解したい

今は別の道が合う方

  • リラックス法や瞑想で、十分整っている
  • 即効性のある方法だけを探している
  • 薬や医療的処置で完全に解決したい

PREVIEW / ここから先で扱うこと

  • 呼吸の浅さから交感神経優位へ、揺れが増幅する経路の全貌
  • 心と腎のバランスが崩れたときに身体に出る順番
  • 「整える」のではなく「揺れる幅を取り戻す」という新しい発想
  • 眠りの深さが戻ってくる、その身体的なプロセス
  • 朝・昼・夜の身体感覚から、自分の揺れを自分で読めるようになる

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 運動が苦手でも、続けられますか?

続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。

Q. 長年こういう体質だと、もう変わらないと感じているのですが。

身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の臨床現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。

Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?

早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。

ここから先に、もう一段深い話があります。

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概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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