冬のだるさは怠けではなく、身体の知恵
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
この一段奥にあたる話は、別の記事でゆっくり扱っています。
≫ 深く息を吸おうとして、途中で止まることはありませんか
冬のだるさは怠けではなく、身体の知恵
毎年、12月になると重くなる
朝、目覚ましが鳴る。布団の中は温かい。出たくない。でも「出なきゃ」と思って足を出す。床が冷たい。身体が重い。
別に夜更かしをしたわけでもない。睡眠はちゃんと取っている。なのに、朝から妙にだるい。
午前中はなんとか動けるけど、夕方になると電池が切れたように力が抜ける。やる気がないわけじゃない。でも身体がついてこない。
家族に「ちょっと横になるね」と言って、ソファに倒れ込む。起き上がったら夕飯の支度をしなければいけないのに、動けない。
「怠けてるだけかな」と自分を責めることもある。去年の冬もこうだった。その前も。
これは自分の話だ、と思った方に伝えたいことがあります。こんな朝が毎年繰り返してきた方ほど、腎陽の消耗が積み重なっています。
このだるさにはちゃんと理由があります。怠けではなく、身体の仕組みとして起きていることです。
もし腎陽という視点から整えていけたなら。朝7時、布団から足を出した瞬間に「あ、今日は床が冷たくない」と気づく朝がある。仙骨のあたりに手を当てると、保冷剤のような冷たさではなく、じんわりとした温かみが残っている。夕方15時を過ぎても、身体の燃料がまだある感覚…。それが目指す先です。
気合で乗り越えるたびに、次の冬が重くなる
冬にだるくなると、まずやることが3つある。栄養ドリンクを飲む。ジムに行こうとする。「動けば目が覚める」と自分に言い聞かせる。
以前はそれで乗り越えていた気がしていました。でも毎年、冬が終わっても完全には戻らない感覚が蓄積していく…。「気合が足りない」から「身体の種火が落ちている」へ、問題の見方を変える必要があります。
あの冬のだるさは、気合で乗り越えるものではありません。
東洋医学には「閉蔵」という考え方があります。冬は身体がエネルギーを蓄える季節。動物が冬眠するように、人間の身体も「今は動くな、溜めろ」という指令を出している。
あのだるさは、身体がブレーキをかけている。
…なぜブレーキが必要なのか?
冬にエネルギーを蓄えられなかった身体は、春を迎えたときに力が足りなくなります。春に気持ちよく動き出すために、冬は意図的にペースを落とす。身体はそれをちゃんと知っている。
ところが現代の生活は、冬も夏と同じペースで動くことを求めます。暖房の効いたオフィスで、年末の忙しさに追われ、忘年会をこなし、正月が終わればすぐ仕事。身体が「休め」と言っているのに、頭が「動け」と言っている。
このギャップが、冬のだるさを「つらいもの」に変えています。
「だるさは敵」から「だるさは身体の正直なサイン」へ。この見方の転換が、冬の養生の出発点です。冬のだるさは意志力の問題ではありません。腎陽という身体の仕組みの問題です。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓眠れない、疲れがとれないが、原因が見えない
- ✓検査では異常なしと言われたが、不調はある
- ✓整え方を、感覚ではなく構造で知りたい
- ✓呼吸の浅さや胸の詰まりを感じる
- ✓心と身体のつながりを構造的に理解したい
今は別の道が合う方
- —リラックス法や瞑想で、十分整っている
- —即効性のある方法だけを探している
- —薬や医療的処置で完全に解決したい
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●呼吸の浅さから交感神経優位へ、揺れが増幅する経路の全貌
- ●心と腎のバランスが崩れたときに身体に出る順番
- ●「整える」のではなく「揺れる幅を取り戻す」という新しい発想
- ●眠りの深さが戻ってくる、その身体的なプロセス
- ●朝・昼・夜の身体感覚から、自分の揺れを自分で読めるようになる
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢が壁になる気がしている方へ。もう遅いのではないかと感じる方へ。
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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概念図・PNFC独自の見立て
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