冬至を境に身体が変わる理由
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
冬至を境に身体が変わる理由
12月の夕暮れは、4時を過ぎると急に暗くなります。
帰り道、手をポケットに突っ込んだまま歩く。
マフラーを鼻まで引き上げる。
それでも首の奥から、冷えが入ってくる。
布団に入っても足が冷たくて、なかなか眠れない。
朝、起き上がるまでに時間がかかる。
なんだか身体全体が、内側に閉じていく感じがする。
12月後半、湯たんぽを布団に入れておいても、
真夜中に目が覚めると、もう冷めている。
そこから足先だけが急に冷たくなって、
またじんじんと痛くなる感覚。
「あ、また始まった」と分かってしまうのが、
もう何年も続いている。
朝、目覚ましが鳴っても布団から出られない。
足先が冷たいというより、身体の芯から動く気が出てこない。
「気合いが足りない」ではなく、
何か深いところが動いていない感じがする。
寒さで浅い眠りが続いていて、
夜中に2回、3回と目が覚めるのが続いていた。
一年で最も昼が短い日。
冬至。
「年末の忙しさで疲れてるだけだろう」
「寒いんだから仕方ない」
「もっと動かないと」
そう思って、しんどい身体に鞭を打ちながら年末を過ごしている。
冬至に身体が内向きになるのは、怠けではありません。
自然のリズムに、身体が正直に反応しているだけです。
この記事では、冬至を境に身体の中で何が起きているのか。
そしてこの転換点をどう使えば、春への身体が変わるのか。
そのしくみを読み解いていきます。
冷えを、PNFCはこう見ている
「温めれば治る」が、冬至には通用しない
冷えを感じたら、まず温める。これは身体が知っている自然な反応で、何ひとつ間違っていません。冷たさを覚えた手にカイロを当てるのも、足先に靴下を重ねるのも、お腹に毛布を巻きつけるのも、ぜんぶ正しい。むしろ、その当たり前を続けてこられたからこそ、今ここまで身体がもっています。
ただ、冬至のころの身体だけは、その当たり前で動かなくなる瞬間があります。
カイロを腰に貼る。厚手の靴下を重ねる。熱い風呂に長く浸かる。どれも「外から熱を足す」やり方です。けれど冬至のころの冷えは、外側をいくら温めても、しばらくすると同じ場所が冷たくなって戻ってくる。
お風呂から上がって30分もすると、もう足先が冷たい。
その繰り返しが、冬になるたび続いている。
東洋の身体観では、冬は「水」の季節です。
水に対応する臓器は「腎」。
腎は、身体の深部で熱をつくる源とされています。
冬至は陰が最も深まる日。
腎の働きが一年で最も低下しやすい時期です。
つまり、冬至の冷えは「熱が足りない」のではなく、「熱をつくる力が弱っている」。
外から熱を足しても、つくる側が追いついていない。
だから戻ってくるのです。
…なぜ戻ってしまうのか?
順番が違うのです。
先に「熱をつくる力」を取り戻す。
その上で外からの保温が意味を持ちます。
もうひとつ、大事なことがあります。
「冬至を意識せずに養生していた」という状態は、
実は養生していないのと同じです。
身体の一年のリズムには節目があります。
冬至はその節目の中で、最も重要な転換点です。
その転換点を知らないまま冬を過ごすと、
養生の「方向」が季節とずれてしまいます。
「冬本番から養生を始めても、もう遅い」
これも、よく聞く言葉です。
けれど、PNFCでは少し違う見方をしています。
冬至は「陰の極み」。
そこを底にして、陽が戻り始める。
だから冬至を知ってから動き始める方が、
知らないまま冬に入るよりずっと違います。
「遅すぎる」ではなく、「今が起点」です。
この記事では、冬至という転換点を「知っている身体」と「知らない身体」が、
どう違ってくるのかを読み解いていきます。
言い方を変えると、読み終えた後に何が変わるのかを、
先に少し描いておきます。
読んでから始めた方が、やることの意味が違ってきます。
朝、目覚ましが鳴ったとき、
足先が冷たくないまま床に降りられる。
布団から出るまでの時間が短くなっている。
「今日もあの重さがある」という予感がない朝。
午後、デスクで少し背筋を伸ばして、
ゆっくり息を吸う。
息が肺の横まで広がる感覚がある。
「冷えてきたな」と感じる前に、
ご自分で先手が打てています。
夜、湯たんぽが冷める前に
自分の身体が温まっている状態で眠れる。
夜中に目が覚めるのが減っている。
そういう冬の過ごし方が、
まったく別の春の身体をつくります。
今年の冬至を起点にして、ご自分の身体に少し合わせてみてください。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓靴下や厚着では届かない場所の冷えに、心当たりがある
- ✓温活グッズを試しても、しばらくすると戻ってくる
- ✓冷えと一緒に、腰や眠りや疲れも気になっている
- ✓毎年同じ季節に、同じ不調が出る
- ✓冷えを「体質」ではなく「状態」として整えたい
今は別の道が合う方
- —外から温めれば充分、いま不足を感じていない
- —すぐに結果が出る方法だけを探している
- —短い情報だけで答えを得たい
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●あなたの冷えがどこから来ているのか、その入口が見えてくる
- ●季節ごとに腎が応える順番が分かり、毎年の不調を先読みできるようになる
- ●食卓で身体の中から温まる組み立て、黒・塩味・温性の本当の意味
- ●靴下を重ねるより先に動かすべき場所と、その理由
- ●自分の冷えの深さを、仙骨・お尻・足首から自分で読めるようになる
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢を考えると、今からでも身体は変わりますか?
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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概念図・PNFC独自の見立て
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