冬の食卓に足りない「腎を温める食材」
この記事を書いた人
高田 一壽
たかだ かずひさ
- 役職
- PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表 - 臨床歴
- 30年以上
- 施術実績
- 月間200名以上
- 教育
- 療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
- 指導実績
- 全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
- メディア
- 大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導
長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。
冬の食卓に足りない「腎を温める食材」
こんな朝を毎年繰り返してきた方へ
冬になると意識的に食事を変えようとする。温かいものを食べる。生姜を使う。根菜を選ぶ。それでも朝、布団から出ると足先が冷たいまま。こんな朝を繰り返してきた方に、伝えたいことがあります。
白いご飯。茶色い焼き魚。薄い色のサラダ。タンパク質もとっているし、野菜も入れている。「ちゃんとやっているのに、なぜ変わらないのか」という感覚が、毎年この季節に戻ってくる…
食卓に黒い食材はありましたか?
冬になると手足が冷える。腰が重い。朝、起き上がるのに時間がかかる。厚い靴下を二枚重ねても、足先の冷たさが消えない。PNFCの臨床現場で、女性の7割がこの冷えを自覚しています。月間200名以上の施術の中で、食事への意識が高い方ほど「なぜ変わらないのか」と問うのを、現場では繰り返し見てきました。
その冷えの背景に、食卓の「届け先」の偏りが関わっています。量の問題ではなく、臓器への届き先の問題です。
「栄養素を整える」だけでは、冬の身体に届かない
黒い食材が腎にいい。これはよく言われます。黒豆、黒ごま、海藻。東洋医学の本を開けばすぐ出てくる。間違ってもいない。
でも、黒い食材を食べているのに変わらない。そういう方が実際に多い。
これは少し踏み込んだ言い方です。でも現場を見ていると、ここを避けて通る方が不誠実だと思うので言います。黒い食材が腎にいい理由は、色そのものの効果ではありません。東洋医学の五行体系では「水」と黒が対応している。その対応関係が根拠です。つまり黒を食べれば何でも効くのではなく、五行の「水」の働きに対応する食材の性質が腎を養うという構造になっている。色はあくまでも目印です。
現代の栄養学は「何の栄養素が足りないか」で食事を設計します。五大栄養素。カロリー。これは大切な視点です。量は揃っている。
でも、量が揃っていても、届け先が空白なら、身体は応えられない。
東洋医学の食養生では「どの臓器に届けるか」で食材を選びます。青(緑)は肝、赤は心、黄は脾、白は肺、黒は腎。食材の色と臓器が対応している。
…量ではなく、届け先の問題
冬は五行で「水」の季節。腎の季節です。腎に対応する色は「黒」。冬の食卓に黒い食材が並んでいなければ、腎への補給が途切れています。これは比喩ではなく、五行の構造から来る結論です。
食材を変えても、足先が戻らない理由がある
ここが一番伝えたいところです。
冬の冷えに食養生は確かに効く。でも、ご自分だけで食材を変えても変化が出にくいのには、条件の問題があります。
冬の食養生が腎に届くには、三つの条件が同時に揃わなければなりません。
① 食材の選択: 黒い食材・根菜・鹹味が揃っていること
② タイミングと順番: 胃を先に温めてから腎への食材を入れる順序が守られていること
③ 身体の受け取る状態: 腎が「受け取れる状態」にあること。仙骨や腰まわりの血流が落ちていると、食材が届いても腎が応えられない
この三つが揃わなければ、食材だけを変えても届き方が変わりません。腎の冷えは、食材×タイミング×身体の状態が同時に合ったとき初めて動き出す。ここを自分だけで組み立てるのは、かなり心細い作業です。
食卓から変わったとき、朝の身体が変わる
冬の食卓が整ったとき、身体の応え方はこう変わります。
朝7時。布団から足を出したとき、床の冷たさを足の裏がそのまま受け取らなくなる。足先に、自分の温度がある感覚。「今日は起き上がれる」という確信が、布団の中にいる段階で静かにある。
午後3時。デスクワークの後半、膝の裏がじんわりと温かい。冷えていると重くなるあの感覚が、この時間帯に出てこない。
夜、湯船に入ったあとで仰向けになったとき、お臍の左下に手を当てると、保冷剤のような冷たさではなく、手のひらの温度と近いぬくもりが返ってくる。そこが変わると、「ようやく届いた」という感覚があります。
PNFCの現場で、冬の食養生に取り組んだある方が「今年は12月になっても腰が重くない」と言われた朝がありました。それが食養生だけでなく、食材×順番×身体の状態が揃ったときに起きる変化だと、現場で繰り返し見てきました。
「ちゃんとやっているのに変わらない」という感覚と、「届いている」という手応えの間に何があるのか。その答えが、このあとの本文にあります。
FOR / この記事が向いている人
向いている方
- ✓靴下や厚着では届かない場所の冷えに、心当たりがある
- ✓温活グッズを試しても、しばらくすると戻ってくる
- ✓冷えと一緒に、腰や眠りや疲れも気になっている
- ✓毎年同じ季節に、同じ不調が出る
- ✓冷えを「体質」ではなく「状態」として整えたい
今は別の道が合う方
- —外から温めれば充分、いま不足を感じていない
- —すぐに結果が出る方法だけを探している
- —短い情報だけで答えを得たい
PREVIEW / ここから先で扱うこと
- ●あなたの冷えがどこから来ているのか、その入口が見えてくる
- ●季節ごとに腎が応える順番が分かり、毎年の不調を先読みできるようになる
- ●食卓で身体の中から温まる組み立て、黒・塩味・温性の本当の意味
- ●靴下を重ねるより先に動かすべき場所と、その理由
- ●自分の冷えの深さを、仙骨・お尻・足首から自分で読めるようになる
Q&A / 読みはじめる前に
Q. 運動が苦手でも、続けられますか?
続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。
Q. 年齢的にもう変わらない、と思っていますが。
身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。
Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?
早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。
ここから先に、もう一段深い話があります。
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概念図・PNFC独自の見立て
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