冷え

冷えの奥にある「気血不足」という見方

KAZU@FURYU
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この記事を書いた人

高田一壽

高田 一壽

たかだ かずひさ

役職
PNFCメソッド 開発者
株式会社ピーエヌエフシーテック 代表
臨床歴
30年以上
施術実績
月間200名以上
教育
療術学院・競輪学校等の講師も実施経験
指導実績
全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体
メディア
大手企業TVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導

長年の現場経験から体系化されたPNFCは、「鍛える」のではなく 「本来の機能を取り戻す」 コンディショニング法として確立されました。

この一段奥にあたる話は、別の記事でゆっくり扱っています。
≫ 温めても温めても、まだ冷えている。

元気が出ない日は「血の巡り不足」という見方

午後3時に、電池が切れる

午後3時ごろ、急に頭が重くなる。

コーヒーを飲んでなんとかしのぐ。でも、その日の残りの時間はずっとだるい。帰宅してソファに座ったまま、夕食をつくる気力が出ない…


朝は「今日こそちゃんとやろう」と思う。でも昼を過ぎると、身体の奥から力が抜けていく感じがある。

寝ても疲れが取れない。休日に1日横になっても、翌朝また同じ重さが残っている。


「年のせいだ」「根性が足りないのかな」。そう思って、今日も気力で乗り切ろうとしている。

その「気力で乗り切る」こと自体が、身体にとっては血の前借りなんです。


足先は冷たい。靴下を2枚重ねても、布団の中でも、つま先がじんじんする。朝起きて床に足をつけた瞬間、「また今日も」と感じる。


疲れやすさと冷え。一見バラバラに見えるこの2つは、同じ場所から来ているんです。



「元気が出ない」は気力の問題ではなく、血の問題

疲れやすい人に対して、よく言われるのは「もっと動きなさい」「睡眠を改善しなさい」「ストレスを減らしなさい」。

どれも間違いではありません。でも、そこに手を入れ続けても根本が変わらないなら、別の場所に原因があります。


東洋医学の視点では、身体を動かしているのは「気」と「血」です。気は身体を巡るエネルギー、血は栄養を運ぶもの。この2つが十分に巡っていれば、身体は自分で温度を保ち、力を生み出します。


逆に、血の量が少なかったり、巡りが滞ったりすると、身体の末端まで栄養と温度が届かなくなります。

結果として起きるのが、手足の冷えと、午後の電池切れ。どちらも「血の巡り不足」という1つの状態の、2つの表れなんです。


気力で乗り切ることは、残り少ない血を前借りして使うようなことです。その場しのぎはできる。でも翌日に利息つきで疲れが戻ってくる。そのくり返しで、少しずつ深いところが空いていく…。


「冷えはあるけど、別に元気じゃないわけじゃない。ただちょっとだるいだけ」。

そういう方ほど、血の不足が進んでいることがあります。血が足りない深さまで達すると、「疲れている」という自覚すら薄れてくるからです。


冷え
外から温める
また冷える

…巡りの問題が、残ったままです。


特に春先は、冬のあいだ消耗した気血がまだ回復していない時期です。暖かくなってきたのに手足が冷たい。それは季節の問題ではなく、気血が追いついていないサインです。


そして、同じことが「疲れやすさ」にも起きています。春先に気力が出ない、だるさが抜けない。それも季節のせいではなく、冬のあいだに消耗した血がまだ補充されていないことが多いんです。


冷えを「体質」と諦めてきた期間が長いほど、血の不足も積み重なっています。でも、積み重なったものは、順番通りに整えれば取り戻せます。



血の巡りが整ってきたとき、身体はこう変わる

朝、布団から出たとき、足の裏がそこまで冷たくない。

それだけで、一日の始まりが変わります。


臨床の現場で気血の巡りを整えてきた方々から届く声は、意外と地味なものが多いんです。「午後になっても頭が落ちなくなった」「爪が割れにくくなった」「夜、横になったらすぐ眠れるようになった」。劇的な変化ではなく、日常の小さな違いに気づくところから始まります。


朝の話。起きたとき、足の裏がひんやりしていない。布団を出るのが少し楽になる。

午後の話。3時ごろのあの電池切れが来なくなった。コーヒーに頼らなくてよくなった。

夜の話。夕食をつくる気力が残っている。肩をほぐしてから眠れる。翌朝、ちゃんと休んだ感がある。


靴下を履くか履かないかで悩まなくなる。夕方になっても足がむくまない。これらはどれも特別なことではありません。でも、それが「当たり前」にできていなかった方にとっては、日常がまったく別物になる感覚なんですよね。

「変わる」ということのイメージが持てると、整えることへの向き合い方が変わります。心細さが薄れて、少しずつ前に向けるようになる。その入口になれれば…とPNFCは思っています。


ただ、そこに辿り着くには「温める」前にやることがあります。

気血を満たすには何をすればいいのか。その答えは、食事と動きの両面にあります。そして、順番があります。



FOR / この記事が向いている人

向いている方

  • 靴下や厚着では届かない場所の冷えに、心当たりがある
  • 午後になると急に疲れが出る、または朝から重たい
  • 冷えと一緒に、腰の重さや眠りの浅さも気になっている
  • 気力で乗り切る日が増えている
  • 冷えや疲れを「体質」ではなく「状態」として整えたい

今は別の道が合う方

  • 外から温めれば充分、いま不足を感じていない
  • すぐに結果が出る方法だけを探している
  • 短い情報だけで答えを得たい

PREVIEW / ここから先で扱うこと

  • 気力で乗り切ることが「血の前借り」になる理由、そこから抜け出す入口
  • 疲れと冷えが同じ根から来る構造、腎・脾・血の連鎖をご自身で読み解く
  • 食卓で「造血」と「巡らせる」を両立する組み立て方
  • ご自身で血の不足の深さを読み取るセルフ見立ての手順
  • 靴下を重ねるより先に動かすべき場所と、ご自身でできる動きの原理

Q&A / 読みはじめる前に

Q. 運動が苦手でも、続けられますか?

続けられます。鍛えることが前提ではなく、本来の動きを思い出すことが前提です。激しい運動は出てきません。日常の合間に取り入れられる範囲で組まれています。

Q. 年齢を重ねてからでも、変化は起きますか?

身体は何歳からでも応えてくれます。30年以上の現場で、いちばん早く変化に気づくのは、むしろ長く諦めてきた方々でした。年齢は理由になりません。

Q. 読んだあと、すぐに変化を感じられますか?

早い方は読んだその日のうちに、身体のどこかが軽くなるのを感じます。順番の通りに辿っていただければ、応えてくれる方が多いです。

ここから先に、もう一段深い話があります。

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概念図・PNFC独自の見立て

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高田一壽
高田一壽
PNFC TEC JAPAN 会長
30年以上にわたり、月200名を超える人々の身体と向き合ってきた、日本でも稀有なコンディショニングのスペシャリストである。 東京療術学院で講師として専門家育成に携わり、全国の障害者施設・高齢者施設・スポーツ団体での指導を通じて、幅広い臨床経験を培ってきた。 大手企業のTVCM出演、各種スポーツ団体との契約指導、全国から寄せられる多数のセミナー依頼など、多方面で活動実績を積み重ねている。 その長年の現場経験から体系化されたPNFCは、運動能力の改善と身体の再構築を可能にするメソッドとして確立され、現在も全国からの依頼が絶えることはない。
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